優徳〜徳舜瞥山
徳舜瞥（とくしゅんべつ）山は、洞爺湖の近く、登別の北の方にそびえる1309mの山である。登山コースとしては、三階滝から北西の尾根を登るのが一般的のようであるが、今回は西の優徳（ゆうとく）から登ることにする。
優徳集落から、長流（おさる）川にかかる橋を渡り、円山を経、突き当たりを左へ曲がってさらにしばらく歩き、スキーを履いて右手の牧草地に入る。なだらかな斜面を登り、715.3m三角点を過ぎる。針葉樹の林の中の、まさに徳舜瞥のピラミダルな山容を目指すように延びる切り開きを進む。
次第に斜度が急になる。樹林帯を抜けると、いよいよ最後の登り、標高差は200mほど、シールも効かなくなるので、無理をせずに、スキーをデポしても良いだろう。山頂付近は、さらに急斜面で、特に右手（南側）は切り立ったようになっている。アイゼンを付けて、十分注意しながら登る。
山頂は、360度の絶景。すぐそばにはホロホロ山、また遠くには羊蹄山の秀麗な姿が望める。滑降は、滑り出しに注意。急斜面を過ぎれば、林間のなだらかな斜面を715.3m地点まで一気である。
ここから、出来るだけ道を歩きたくないので、北西に向かって、雪原を滑って降りる。途中、道路横断もあるが、上野から優徳に出る橋のたもとまで滑れる。橋を渡れば、バス停に出る。
踏査時期：４月上旬地図：５万・徳舜瞥山
標高差：登り750m、下り950m
用具：テレマークにシール必携。山頂を目指すなら、アイゼンが必要な場合もある。
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