宇登呂-知床峠

　夏は観光客で賑わう知床も、冬場は静かなＸＣ天国である。西の中心地宇登呂から先は除雪されていない道が続く。町はずれのゲートをくぐってスキーをはき、いよいよ歩き始める。

　時期がよければ左に流氷で埋まった海を見ながら、緩やかに上って行くと、分岐に出る。左は岩尾別温泉、知床五湖、カムイワッカの滝への道、右が今日行く峠への道である。

羅臼岳を正面に、峠へ向かう。風が強い。

　ここからは、雪で真っ白になった羅臼岳を正面に見ながら、なだらかな坂を延々と上って行く。歩きやすいが、時々通るスノーモービルが雰囲気を壊してしまう。標高が上がるにつれて風が強くなり、寒くなってくる。雪が飛ばされて地肌が見えるようになって来ると、まもなく峠である。

　　知床峠は、標高約750ｍ、風の通り道になっていて、風の強い日はとにかく寒い。天気が良ければ、間近に羅臼岳、そして眼下には海を隔てて国後島がはっきり見渡せる。

　寒風の中、黙々と歩き続け、やっと風の弱くなる所までたどり着く。ほっと一息。後は緩い下りをのんびりと滑って行くだけである。途中、五湖への分岐より下に、左へ入る林間のコースがあり、狭いが一気に下れる。宇登呂の町はもうすぐである

装備：ＸＣライトツーリング

踏査時期：３月上旬

所要：往復約７時間

注意：スノーモービルがよく通るので注意。

　　　技術的には易しいが、距離はある。また、特に峠は防寒を充分に。

　　　宇登呂は温泉がわき、ホテル、民宿等がある。斜里からバス。時々吹雪で閉じ込められるので注意。